「二間高バサミpart1」では、置き碁でよくみられる一般定石について書きました。
- 模様の拡大を図る!
- ツメで相手の応手をうかがう!
- 周囲の石を活用する!
まだ読んでいない方は、「二間高バサミpart1」を読んでくださいね。
さて、今回は2間バサミ第2回です。
今回は白からの狙いについて紹介します。
- 抑え込みから戦いを仕掛けろ!
- 黒の手順ミスを見逃すな!
- 白が方向を選ぶことができる!
この定石で最も気を付けなければならないのは白からの攻撃です。
みなさんもこの手筋を勉強して、ぜひ使ってみてくださいね。
2間バサミ一般定石
白の狙い①サバキから戦いの碁を目指す
黒の形にはまだまだ隙があります。
白の狙いはなんといっても
この押さえ込みです。
この定石は実践でもよく打たれますね
このあとは戦いになることが多いのでヨミの力が問われる場面です。
譲歩した定石
黒1は16-5です。
特別周りに黒がない場合、黒は譲歩するのが普通です。
この図は黒の厚みも相当で、互角の形です。
ここで注意があります。
5で先に7へ打ってしまうと
このように、黒は崩壊してしまいます。
この手順ミスは大損につながるので絶対にミスしないように気を付けましょう。
白はこのような変化もあります。
前図に比べて黒の厚みがそこまで強くないのがポイントです。
なんとなく黒は気持ち悪い形ですが・・・
ハネ返し2発で耐えています。
白はまわりからこの狙いを持ってよりつく事ができれば最高ですね。
念のため、続きを打ってみます。
キリにはまくるのがポイント
逆に白が弱くなってしまいます。
勝負
右辺に黒石が待っていれば、このように反発することもできます。
これは戦いなので、周囲の状況によってかなり変わってきます。
白の狙い②軽く消してヨセ勝負の碁を目指す
1は軽く消そうとした手です。
対して黒はわたって白への攻めをみます。
方向がいいときの定石
部分的には白不満ですが、右辺の価値が大きいときに打ちます。
これには2通りの後続手段があります。
右下方面を大事にする定石
黒は少し薄いですが、右下方面に模様ができそうなときこのようなうち方ができます。ノゾキを省くと4のときに5へのびられてしまう場合があるので注意が必要です。
厳しく攻める碁形
このような手段もあります。黒は白を取ろうというのではなく、白が生きようとしたときに得をしようという手です。特に、黒1,3の2子は常に捨てる体勢です。
また、②の形には別の定石もあり
黒は白を上図のように簡単に治まらせず、戦いへと誘い込むことができます。
白は戦いを避けて生きることはできますが、それではあまりにも消極的です。
今回はここまでです。
次回は2間高バサミで地を稼ぐ手段について書いています。
次回の記事>>>【囲碁定石研究】二間高バサミpart3
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